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クリニックコラム
今年は『点鼻ワクチン』という新しい選択肢
9月に入り、蒸し暑い日がある一方で、秋雨とともに肌寒さを感じる日も増えてきました。羽生市でも、インフルエンザの流行とワクチン接種について気になる季節になっています。
今年は季節の移り変わりを待たず、埼玉県ではすでにインフルエンザの流行期に入っています。
2026年度は、例年より早い流行を受けてインフルエンザワクチンの公費接種も前倒しされ、羽生市では令和8年9月16日から開始されることになりました。
南羽生にある清水内科クリニックでは、従来の注射による不活化インフルエンザワクチンに加え、2026年度から鼻にスプレーして接種する点鼻ワクチン「フルミスト®」(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)を完全予約制で導入します。対象は2歳以上19歳未満の方です。
では、注射と点鼻、どちらを選べばよいのでしょうか?
「フルミスト®」とは?
「フルミスト®」は、弱毒化したインフルエンザウイルスを左右の鼻にスプレーして接種する生ワクチンです。
針を使わないため、注射が苦手なお子さんにとっては選びやすい方法です。また、注射とは異なり中学生未満でも1シーズン1回の接種で完了します。
一方で、従来の注射とはワクチンの仕組みが異なるため、接種前に知っておいていただきたい点もあります。
点鼻と注射、どちらを選ぶ?
接種方法:
- 点鼻接種の大きなメリットは、注射をせずに接種できることです。左右の鼻にスプレーしますので、噴霧した瞬間に刺激を感じることはありますが、針を刺す痛みはありません。
接種回数:
- 1シーズン1回で接種が完了します。
費用:
- 今年度から羽生市の公費助成の対象となり、2歳から中学3年生の方は自己負担額が1回3,000円です。
- 自己負担による接種費用:9,000円
副反応と注意点:
- 弱毒化した生きたウイルスを使用するため、接種後に鼻水・鼻づまり・咳・発熱などがみられることがあります。
- 妊娠中の方やワクチン成分に重いアレルギーのある方など、接種できない場合があります。また、喘息のあるお子さんなどでは、従来の注射による不活化ワクチンが推奨される場合があります。
- 接種後しばらくはワクチン由来のウイルスが鼻やのどから排出されることがあります。そのため、ご家族など身近に免疫機能が著しく低下している方がいる場合には、接種前に医師へご相談ください。
- 持病やアレルギーなどがあり、どちらのワクチンを選べばよいか迷われる場合も、事前にご相談ください。
効果の違い:
- 現時点では、すべてのお子さんについて注射と点鼻のどちらか一方が優れているとはいえません。
- 日本小児科学会は、2歳以上19歳未満の小児・青年について、注射による不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチンのいずれも推奨しています。
→ 日本小児科学会「経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方」
「新しいから点鼻」ではなく、お子さんに合った方法を
経鼻弱毒生ワクチン「フルミスト®」と従来の不活化注射ワクチンには、それぞれ特徴があります。
「注射がとても苦手」「できれば1回で済ませたい」というお子さんにとって、点鼻ワクチンは魅力的な選択肢です。
一方で、既往歴や現在の体調、ご家族の状況などによっては、従来の注射によるワクチンをおすすめすることもあります。
今年から選択肢が一つ増えたことで、どちらを選ぶか迷われる方も多いと思います。上記を参考にしていただき、ご不明な点や個別の判断については医師にご相談ください。
当院でのご予約方法について
清水内科クリニックでは、「フルミスト®」の接種を9月25日から完全予約制で実施します。
接種期間、公費助成の対象、費用、予約方法などについては、下記のページをご確認ください。
=== インフルエンザ予防接種のご案内 ===