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麻疹(はしか)の流行時に確認したい事

こんにちは。
埼玉県羽生市の清水内科クリニック、清水愛子です。

麻疹(はしか)の流行が報道されています。
埼玉県でも2026年5月17日時点で38件の報告があります。

たった38件と思われがちですが、麻疹(はしか)は感染力が非常に強く、注意が必要な感染症です。

麻疹ワクチンは何回必要?
妊娠中や妊活中はどうする?
風邪っぽい・熱が出たなど、麻疹が疑われる症状があるときはどう受診する?

どう対応したらいいのか、ご心配な方はぜひご一読ください。

まずは以下の3つの質問を確認してください。

Q1)麻疹にかかったことはありますか?
 → はい・いいえ・不明

Q2)麻疹ワクチンを接種したことはありますか?
 → 0回・1回・2回・不明

Q3)現在、妊娠中ですか? または妊娠を希望していますか?
 → はい・いいえ

なぜ麻疹にこれほど注意が必要なのか

麻疹がここまで注目されるのには、いくつか理由があります。

①空気感染し、感染力が強いこと

  • 麻疹は、咳やくしゃみによる飛沫感染だけでなく、空気感染する感染症です。
  • 同じ空間にいるだけで感染することがあり、空気中を浮遊して約2時間はとても強い感染力を持ちます。
  • 一般的なマスクでは防げないため、免疫のない方は感染リスクが高くなります。

②重症化することがあること

  • 麻疹は子どもに多い感染症と思われがちですが、大人でも重症化することがあります。
  • 肺炎や脳炎などの合併症を起こすことがあり、死亡例もあります。
  • 妊娠中にかかると母体への負担が大きくなり、流産や早産のリスクが高まることもあります。
  • 妊娠中の方、妊娠を希望している方は、そのご家族も注意が必要です。

③初期は風邪と区別が見分けにくいこと

  • 麻疹は初期は38~39度の発熱、鼻水、咳、結膜炎(目の充血、めやに・涙)などの症状があります。
  • この段階では、他の風邪と見分けがつきづらいのですが、感染力の高い時期です。
  • 数日経過して治りかけたかと思ったら、高熱が出て、全身に発疹が広がってくるのが特徴です。

特効薬はなく、2回のワクチン接種が最も有効な予防法です

麻疹には特効薬がありません。
そのため、予防がとても大切です。

予防法として最も重要なのは、ワクチンを2回接種しておくことです。
まずは、母子手帳などで接種歴を確認してみてください。
「打ったはずだけれど何回だったか分からない」という方も多くいらっしゃいます。

質問への答えごとの考え方

「麻疹にかかったことが明らかな方」
「母子手帳などでワクチン2回接種が確認できる方」
 ➡これらの方は、まずは過度に心配しすぎる必要はありません。
  十分な免疫をもっている可能性が高いと考えられます。

「麻疹にかかったことがなく、ワクチンを打っていない方」
 ➡この場合は、ワクチン接種を優先してください。
  流行時には、特に早めの相談をおすすめします。

「ワクチンを1回しか受けていない方」
「麻疹ワクチンを打ったかどうか、何回打ったか分からない方」
 ➡抗体検査や接種について医師に相談する方法があります。

「現在妊娠中の方」
 ➡妊娠中はワクチン接種ができません。
  そのため、感染者との接触を避けること、ご家族の接種歴を確認することが大切です。同居されているご家族の免疫が十分でない場合には、ご家族の接種が有効なことがあります。心配な場合は早めにご相談ください。

症状がある場合に大切なこと

発熱、咳、鼻水、目の充血、発疹など、麻疹が疑われる症状がある場合は、直接医療機関に来院せず、まずは電話でご連絡ください待合室でほかの方に感染を広げてしまう可能性があるためです。受診の際は、できるだけ公共交通機関の利用を避けることも大切です。

当院でできること

埼玉県羽生市の清水内科クリニックでは、麻疹(はしか)に関するご相談、血液検査での抗体価の確認、ワクチン接種のご相談が可能です。接種歴がはっきりしない方、妊娠を予定していて心配な方、流行時の対応に迷う方はご相談ください。
当院の予防接種についてはこちらから。



参考資料)
日本感染症学会「麻しん(はしか)に関する注意喚起
国立成育医療研究センター「麻しん流行時の対応について
埼玉県「麻しん及び風しん流行情報